どこぞのスポーツ紙にありそうな見出しである。
家内の帝王切開予定日の前日から熱発し、なんと9日間も発熱・激しい頭痛が続いたのである。
内科、感染症、呼吸器のトリプル指導医を保持する小生が自分で自分を診察してみた。
が、、、思い当たる病気がない。強いていえば、軽い髄膜炎か、、、?
ついに軽く意識障害?が出始めたため、大きな病院の救急外来を受診することにしてみた。
自分も医師であることを告げ、おかしいから調べるよう依頼したところ、担当医もそう思ったらしい。
すぐに採血、尿、胸部Xpなどの検査をし始めました
すると、途中で看護婦が点滴の留置針挿入を失敗しやがったのです。その直後になんと、、
看護婦:「あなたの血管が動いたので別のところに刺さりました」
などとほざきやがりました。
自分の技術の未熟さを棚にあげ、患者のせいにする医療従事者の常套手段である。
血管の枝分かれした股の部分から針を刺すと血管も動かず、一発で留置できるの知らないくせに、
言い訳だけはいっちょまえにほざく未熟者め、、、と指導してやろうかと思いましたが、もはやそんな元気もなく、
検査結果を待っている間、解熱鎮痛薬を大量に点滴されてしまった。
検査結果:ほぼ異常なし。(いわゆるWBC、CRPは大きく動いていない)
ますます、初期のウイルス性髄膜炎が疑わしくなってきたのであるが、担当医は帰そうとしてくるのである。
小生であれば、確実に髄液検査を実施していたであろうなと思いを馳せ、帰路についた。
担当医に大きく左右されるが、バルセロナの医療レベルを垣間見た出来事であった。
さて、愚痴はこのぐらいにしておいて、、、今日のテーマは「祝 次男誕生!②」である。
帝王切開当日、病院に向かった。今回は最寄りの病院「CLINICA CORACHAN」で産むことにした。
少し暗いがまあまあの病室である |
主治医に聞いたところ、手術室の中まで入らせてもらえることになった。
手術が始まりほどなく、ついに産まれてきたのである。
エイリアンのようにでてきました |
サルのようにしわくちゃであったが、やはり我が子はかわいいものである。
そして、病室に移動した。
さぁ、ここからが出生届の提出である。
まず病院側からこのような書類を手渡された。
いずれの用紙も名前、住所など一般的な事項を記載するのであるが、けっこうめんどくさい。
お国柄の違いか?やたらと結婚情報の記載がキビしいのである。
同僚に聞くと、スペインではバツ3、バツ4はザラにいるとのこと。。
未婚か、既婚か、何回目の結婚か、結婚してから何日目の子どもか、夫の身元、などなど、、
つまり、その子どもは誰の子であるかはっきりさせておけ、ということなのである。
医療通訳さんがほとんど記載してくれたため事なきを得た。ほんとにありがとうございました!
これらに加えて、「Informe Neonatal」という新生児の出生時状態を記した用紙を受け取る必要がある。
ここは国民皆保険の日本ではないため、我々外国人はその児にも医療保険をかける必要がある。
子どもは何かと病気が多いため、少々保険料は高くつくが、いいのに入っておいた方が無難だ。
医療保険の相談はこちらで。そのために必要なのが「Informe Neonatal」なのである。
各病院によって様式が違うため、「これがInforme Neonatalか?」と確認することをおススメしたい。
ハナシを戻そう。病院で受け取る必須書類は以上3点である。
また日本の医療保険や健康保険からは所定の用紙があると思うので、それらは各自で準備して頂きたい。
さて、ここからが大変なのである。
必要な書類を整えて、バルセロナ戸籍登録所(Registro Civil)に挑まなければならないのだが、
3-4時間は普通に待たされ、また1回の手続きですんなり終わることは皆無らしい。
なんと、担当官の気分次第で必要書類が変化するという恐ろしい施設なのである。。
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数々の在バルセロナ日本人たちを葬り去ってきたRegistro Civil |
![]() |
ちなみに場所はここ |
まず病院で受け取る2用紙には戸籍情報を詳細に記載するのであるが、それを証明する書類が必要なのである。
一般的には戸籍謄本が良いであろう。抄本ではなく謄本である。
日本の市町村で発行されるされる戸籍謄本は当然海外では効力がないので、
それらを外務省に送り、アポスティーユ認証を受けなければならない。詳細はこちら。。
その後、それらをスペイン語に翻訳して完成である。(翻訳は在バルセロナ日本領事館でも受け付けている)
通常、これらの手続きは1年前のVISA申請時に行っているハズであり、その時の書類が使えないものか。。。
1年前の書類が使えるかどうか、、、それは運次第である。
そう、ここはスペインなのである。しかも相手はRegistro Civil。
完璧な書類も担当によっていともたやすく打ち砕かれてしまう例が後を絶たない。
大殺界中である小生は1回で終わるように必勝の布陣で挑んだ。
① パスポート(家族全員分)
② NIE(家族全員分)
③ 上記、病院から受け取った3用紙。
④ 戸籍謄本(日本外務省アポスティーユ付き)
⑤ ④のスペイン語訳
⑥ ⑤の翻訳証明(VISA申請時のものを流用)
⑦ 職場・学校等の在籍証明書
⑧ スペインの住民票(家族全員分)
⑨ これらすべてのコピー
朝9時、開館と同時に攻め込んでやった。
入口でボディーチェックを受け、受付で新生児の登録にきた旨、告げると整理券と共に待合室2に案内された。
待つこと3分、、すぐに順番がきた。ドキドキしながら、担当官の席へ。。。
担当、、、、めっちゃかわいい。。。(*´∀`*)ウヒッ
しかし、ここで油断してはいけない。ここは悪名高きRegistro Civilである。
席に座るなり、矢継ぎ早に質問を浴びせかけてきたので、必死に迎撃したところ、5分程度で終了した。
KMT: 「もう終わり?」
小娘: 「はい。あちらで用紙を受取ってください。」
結局何も確認もされず、必要書類は①、②、③、⑤のみであった。
所要時間も10分程度であった。
小娘がかわいかったので、何か物足りない気もしたが、ヨシとしよう。
しかし、事件は起きるのである。。。
続く。
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