やっと大殺界ど真ん中が終わり、大殺界も残すところあと1年となってまいりました。
留学生活において、最後の正月休み。。今年はどうしようか、、、
思えば去年はアイスランドに遠征をした、、、テーマは「オーロラ」。。
我が人生において、正月に長期休暇が取れるのは定年するまでもうないんではないか、、、ならば、、、
テーマは、、、「サファリ」 行き先は、、、「ケニア」 で設定してやろうじゃないか!
生後数か月の乳児を連れてケニアでサファリ。。。アホじゃない?との声が多数聞こえてきそうだ。
事実、あるサイトでは心無いネット民どもにより「乳児を連れてアフリカって、、バカじゃない?」
との書きこみが多数なされていた。。
アフリカの草原を悠々と闊歩する動物たち、満天の星空、厳しい自然の中で生活するマサイ族、、などなど
チビたちの眼にはどう映るのだろうか、それらの光景を脳裏に焼き付けてやるのも親の使命ではないだろうか。。
さて、前置きが長くなってしまったが、、
今回我々は生後8ヵ月の乳児を含む3人のチビを連れケニア・サファリツアーを敢行したので詳細に報告する。
なお本稿により、これまで「サファリに行きたいけど、子連れでいけなかった」ご家族のアフリカ旅行に対する
敷居がさがることを願ってやまない。。。
まず、ケニアの下調べから入ろう。。。実は7月ごろから徐々に準備を始めていたのであった。
日本国民がケニアに行く際にはVISAが必要となる。
しかしながら、オンライン申請ができるため、特にビビることはない。
またケニア入国時に経由国(インドやタイ)によってはイエローカードを要求されることがあるとのこと。
日本からヨーロッパ経由で行く場合は大丈夫そうだ。となると、次は航空券を抑えなければならない。
小生はANAダイヤモンドメンバーであるため、激しいマイル数を保有している。
今回は運良く、「イスタンブール経由ナイロビまでのビジネスクラス」を4席確保することができた。
さて、サファリはどうしようか、、、ケニアにはサファリができる国立公園がいくつもある。
中でも最も多くの動物がみれるのが「マサイ・マラ国立保護区」である。
特にライオンを売りにしているらしい。サファリはここに決まりである。
せっかくアフリカにいくので、赤道直下のビーチも満喫してみたい。
東アフリカはインド洋に面しているのだが、このインド洋のビーチは凄まじいポテンシャルを有しているのだ。
モーリシャス、セーシェル、モルジブが御三家と思われる。。
アフリカ地域ではタンザニアのザンジバルが最も有名であろうか。。
当初、ザンジバルをターゲットに据えたが、タンザニアからケニアに戻る際にイエローカードが必要となるのだ。
ちなみにイエローカードとは、黄熱ワクチン(黄熱病予防)接種を証明した書類である。
ザンジバルに行きたくて、黄熱ワクチンを受けようと色々と調べてみたが、、、
家内・・・授乳中のため接種不可
長男・・・卵アレルギーのため接種不可
次男・・・生後9か月未満のため接種不可
なんと、5人中3人も接種不可となってしまった。。。
いっその事、ケニアをやめてタンザニア(サファリはセレンゲティ国立公園)にしようかと思ったが、、
どうしてもタンザニア行きのチケットが取れないのであった。。
仕方なく、ザンジバルはあきらめ、ビーチはケニアのマリンディに決定した。
次にホテルである。
マサイ・マラには日本人が経営しているロッジが存在する。その名も、、「ムパタ・サファリ・クラブ」
緊急事態の際には日本人が常駐している宿の方が対応が早いであろうと予想されるため、ここに決定である。
マリンディは一応緊急事態に備え、マリンディ総合病院のそばにある「Diamonds Dream of Africa」
という5つ星ラグジュアリーホテルを選択した。
さて、航空券およびホテルは手配できたのだが、あとは細かい移動である。
ナイロビ⇔マサイ・マラの陸路は「ガタガタ路を6時間」と極めて悪性度が高いため、空路を選択した。
その空路であるが、小型セスナ機?、チャーター機?、なかなか正確な情報が得られない。
またナイロビ市内の治安もまた悪性であり、ナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港から国内線ウィルソン空港
までの移動も必要となる。ナイロビ⇔マリンディもまた然りだ。
これらの個人手配はできないこともないが、道中でミスると相当めんどくさいことになってしまう。。
チビ3人連れで移動中に飛行機に乗り遅れ、夜のナイロビで途方に暮れる、、なんてことは想像もしたくない。
よって今回、これらの手配は「ファイブスタークラブ」さんに依頼することとした。
続いて、疾病対策をうっておかなければならない。
今回の遠征において最も危険かつ起こり得ることといえば、、、ずばり、マラリアである。
蚊に潜むマラリア原虫が吸血によって人体内に侵入し、引き起こされる急性熱性疾患である。
ワクチンはまだない。予防内服という手もあるが、小児・乳児には極力避けたい。
となると、蚊対策が重要となってくるのである。
ハマダラカという蚊がマラリアを媒介するのであるが、こいつはこのように逆立ちして血を吸うのである。
![]() |
羽が斑(まだら)模様であるため、ハマダラカと呼ばれる |
特に夕方から夜にかけて活動するため、寝るときは蚊帳は必須である。。。
防蚊剤としては、、、まずこれ。
その効果のほどはこのとおりである。。
次にチビたちの腕にはこれを巻いておく。
最後はコイツを皮膚に塗っておく、、、
コイツのスゴいところはなんと15%のイカリジンが配合されていることである。
これだけでは何がスゴいのかがわからないヒトが多いと思われるため、少々補足しておこう。。。
蚊除けとして、DEETやイカリジンという成分が極めて重要なのであるが、、、
これまで日本では低濃度(DEET:12%以下、イカリジン:5%以下)のものしか販売されてなかったのだ。
これは外国で使用されている濃度の約1/3である。
当然、低濃度では効きが悪く、旅行時に本気で蚊除けしたい場合は現地購入が原則であった。
しかし、2016年に事態は一変する。一昨年のデング熱騒動に懲りた厚生労働省がついに動いたのであった。
https://www.pref.ehime.jp/h25300/tsuuchishuu/seizou/documents/280615-shinsa1.pdf
平たく言えば、2016年6月15日に厚労省が
「高濃度DEETやイカリジンが入った蚊除け剤はソッコーで審査して認可しまっせー」
と通知したのだ。。。言い換えれば、、、
「ソッコーで認可したるから、めっちゃ効く蚊除け剤を作ってちょんまげ」
と各製薬会社にお願いしたのだ。通常では1-2年かかる薬事審査を2ヶ月程度でやるとのこと。
それからわずか数か月で発売となったのが本製品である。イカリジン15%の意味がわかって頂けたであろうか?
またイカリジンはDEETに比べ皮膚刺激少なく乳児にも安心使えるすぐれものなのだ。(効果はDEETと同等)
ハナシを戻そう。疾病対策である。
マラリア対策はこれで十分であるが、その他の病気を発症した場合に備え、海外旅行保険が必要だ。
一番下のチビを除く4人は去年日本を出る時に「駐在員保険」なるものに入っている。
全ての医療費、損害賠償費など想定される出費はほぼほぼカバーできているのだ。
何か手に負えない事態に陥った場合、医療水準の高い欧州や日本までの緊急搬送費までカバーしてくれる。
それに加え、航空機遅延や手荷物未着、盗難、持ち物の損傷なども対象となるため、なかなか便利なのだ。
しかしながら、一番下のチビはスペイン生まれであるため、スペインの医療保険にしか入っていない。
スペインでの医療費は全てタダなのだが、旅行先での医療費は10%負担となるとのこと。
まず大丈夫だと思うが、何かの間違いでケニアで集中治療室に入り、日本まで輸送しましょう、
なんてことになったら数千万はいきそうだ。10%でもなかなかの金額である。
よって念のため、今回チビも損保ジャパンの保険に入っておいた。
あとは急病時の自分の対応能力次第であるが、、
小生は一般内科、呼吸器、感染症、抗菌化学療法、結核病の指導医・専門医を保有しており、
大概のことは対応できる自信がある。
各種抗菌薬、抗インフルエンザ薬、解熱鎮痛薬(坐薬も含む)、整腸薬、抗アレルギー薬、気管支拡張薬、
ステロイドなど、一通りは準備しておこう。
ここまで準備できれば、疾病対策は完璧ではないだろうか。。
続いて、持ち物。
サファリには双眼鏡が必須とのこと。この際、いいのを購入しておくか。。双眼鏡と言えば、Nikonかな??
いくつかのサイトで推奨されていた、「Nikon PROSTAFF」を手に入れた。サファリには最適の一品らしい。
そしてカメラの望遠レンズ。本来であれば300mmの望遠レンズと一眼レフカメラが欲しいとこであるが、
数年前に購入したミラーレス一眼、レンズは150mmでガマンしとこう。
前もって準備しておくことは以上だ。
次回からその道中について、報告していく。
〈検索キーワード〉
ケニア、タンザニア、マリンディ、サファリ、子連れ、乳児、小児、ムパタクラブ、マラリア、感染症、準備大変。。
0 件のコメント:
コメントを投稿