2016年9月15日木曜日

Napoli, Lampedusa, Arezzo ①

先日、職場の仲間と出かけている時に不思議なベンチをみかけたので紹介しよう。


見よ、このベンチ

街路樹の段差を利用してベンチの背もたれ部分だけが設置されているのである。

省エネとでも言いたいのだろうが、そもそも、、、これ要るか?

何ともスペイン人の仕事ぶりを余すことなく表現したベンチであった。




さて、今回の目的地はイタリア、ランペドゥーザである。

ランペドゥーザをご存じであろうか?一言でいうと、こんなカンジである。




そう、水が透明過ぎて飛んでいるように見える海である。

しかし、地中海ど真ん中のこの島に生後3か月の乳児を含むチビ3人を連れていくにはなかなか骨がおれる。

今回、妹夫婦を唆し、日本から呼び寄せ、チビの面倒をみさせながらランペドゥーザ島を制覇したので報告する。


出発は9/4(土)早朝。まず例のライアンエアーでローマ入りを果たした。

世界最恐のLCC、ライアンエアーも慣れれば安くて便利なものである。

AM8:00にフィウミチーノ空港に到着し、ローマテルミニ駅まで移動したいのだが、、、

大人3人、子ども5人の大所帯である。到着ロビーには勧誘のおっさんたちがひしめきあっていた。

大型タクシー85€、乗り合いワゴン90€。。。どちらも却下である。

少し面倒であるが、電車を選択したところ、子どもは無料?であった。

券売機には子ども用の乗車券を販売していたが、、、改札、車内検札、いずれも何も言われなかった。

結局、大人1人14€、3人分42€でローマテルミニ駅に到着できた。

駅内でiPhone用simカードを購入し、Airbnbで予約したアパートで一息ついた後、バチカン市国へ。


やたらヒトが多い

後で知ったのだが、翌日にマザー・テレサが「聖人」になる儀式があったらしい。

無宗教である小生たちはあまり興味もそそられず、バチカンをあとにした。





翌日、ナポリへ。まずはローカル線に乗って、ポンペイ遺跡。


第1日曜日は無料

それにしても暑い

あの山が噴火したんですね

ポンペイ遺跡から中心街へ行きたいのだが、タクシーがいないんですね。。

偶然通りかかった私用中の大型タクシーに9人乗せてもらい、中心街へ。。おっさん、ありがとう♪

レストランは地球の歩き方に載ってた「Zi Caterina」。


タコ、美味すぎ。

そして、ポンペイをあとにした。


夜のナポリ駅周辺

極めて雰囲気が良くない。夜中、無性にコーラが飲みたくなり、Barに行くと、酔っ払いにからまれてしまった。

一発殴ってダッシュで逃げようか、、、と思ったところ、店主が止めにきたので助かった。


気を取り直して、翌日はカプリ島へ。


時間節約のため、高速船で。

30分に1本ぐらいの割合で、カプリ行きの船が出ている。

港には30分ぐらい前に着けば、特に予約は必要ないように思われる。大人19.1€、小人14.4€であった。

KMT: 「子どもは何歳から券が要るの?」

券売り場のおじさん: 「子どもは何人?」

KMT: 「何歳からが子どもなん?」

券売り場のおじさん: 「だから子どもは何人だ?」

こんなやりとりが2分ほど続いた。何度聞いても、意味不明なのである。。

このまま正直に5人と答えると、5人分買わされてしまうため、

さすがに3ヶ月のチビは要らんやろう、、ついでに4歳も要らんやろう。。。と勝手に解釈し、

3人と答えておいた。しかし、実際の乗り場では何のチェックもなく、子どもは素通りであった。。


カプリ島到着後、青の洞窟へ。。どうやら、海路と陸路があるらしい。

観光案内所で聞くと、海路は直通、陸路はケーブルカー、バスを乗り継いで行くのでめんどくさそうだ。

どうしようか悩んでいたところ、、、

左の青いところが切符売り場

案内所のおじさん: 「海路がこんなに空いているのは珍しい。もうちょっとしたら、めっちゃ混み始めるで。」


よし、船で行こう。

大人15€であった。子どもは全員無料とのこと。


どうやらこの船らしい

となりの船はヒトが乗りまくっていたが、、

もはや救命ボートである

ウチはこんなカンジでラッキーであった。

ガラ空きである

いざ、出航! ものの15分ほどで「青の洞窟」に到着した。

陸路できたヒト用の階段がみえる


ここで小舟に乗り換えるのであるが、、


いかにも悪そうなおっさん

このおっさん、こっちを日本人と確認するなり、チップを要求してきたのである。

おっさん: 「通常は洞窟の中で1周だが、おれは3周するし、歌も歌ってやる。だからチップ30€だ」

おい、おっさん。後ろから海に蹴り落とすぞ、コラ?

そもそも、なんでコイツがいきなりチップを要求してくるのか?

これまでに多くの日本人がこいつの言いなりにチップを払ってきたのであろう。

それがこいつをここまで調子に乗らせてしまっているのである。

小生たちがアジア人顔をしている以上、こいつは「貰って当然」と思っているに違いない。

しかしながら、、、ここでチップを断り、1周で帰られても困るのである。


とりあえず、無視しておこう。

ちなみに、小舟代と洞窟入場料は以下のとおりである。


1人13€。。。
いざ、洞窟へ!


順番待ちがあるらしい


おぉ、キレイ!

突如、おっさんが何か叫び始めた。どうやら歌っているらしい。

おっさん、悪いけどうるさいから黙ってくれるか?静かに青の洞窟を堪能したいのだが、、、

ものの10分ほどで外に出てきた。他の舟よりは少し長めだったかな。。?

そして、船に乗り移る時にチップを30€要求してきやがったのである。

確かに歌以外のサービスはよかった。写真も撮ってくれたし、、。

通常は何周なのか?チップは必要なのか?チップの相場は?を調べてこなかったことが敗因であった。

また青の洞窟に酔いしれてしまい、完全に戦意を喪失してしまっていたことも災いした。

「もしかして、このおっさんたちは給料ないんかな?収入はチップだけなんかな?」などと、

甘い考えがアタマをよぎってしまい、事もあろうか20€もあげてしまった。。。

今から思えば、たかが10分の仕事にチップ20€、、、、狂気の沙汰である。

小生もこれまでの日本人と同じようにヤツを調子に乗らせてしまった。。非常に申し訳ない。

本ブログの読者が「青の洞窟」に赴き、ヤツに遭遇したら、ぜひ仇討ちを果たしてもらうことを願ってやまない。。


続く。

2016年9月13日火曜日

Andorra, San Sebastian, Pamplona ②

そして、翌日。

東へはるばる300km、パンプローナにやってきました。

やっと今回の旅行のメインイベント、サン・フェルミン祭へ。。

スペイン語で書くと、Fiesta de San Fermín。そう、あの「牛追い祭り」です。

どうみても、牛に追いかけられている祭りですね。

さすがにチビ3人を連れて参加するのは危険であるため、見学のみとしました。
(職場の上司からもキツく禁止されていたのもあり)

前情報によると、朝8時にスタートし、このエスタフェタ通りを激走するらしい。



このエスタフェタ通り、、、最前列の特等席は何時間も前から確保しないと厳しいとのこと。

並んで待つ、、、大阪人が最も忌み嫌う行為である。

悩んだ挙句、カネにモノを言わせることにしてみた。。

エスタフェタ通りの両脇にはアパートが並んでいるのです。

そこの住人がバルコニーを開放しているんですね。

運良く、出口付近の青丸に3Fバルコニーを確保することができました。

料金は大人1人70€、子どもは2人で70€。なかなかの殿様商売である。

例のごとく、減額を試みたが、大家側に圧倒的優位な条件であるため、定価での決済となってしまった。

大家曰く、朝6時には現地入りしないと閉鎖されて入れなくなってしまうらしい。

翌朝、子ども達を叩き起こし、現地へ。。。


どのバルコニーもヒトでいっぱいであった

そうそう、テレビでよく観るこの眺めである。


柵上の特等席はすでにいっぱいである

待つこと2時間。。やっと牛が来た。。


ちっさ!!
3階バルコニーと言えど、欧州では0階が存在するため、実質4階なのである。

しかも、6秒ほどで走り去られてしまった。。。

後に残るのは6秒に280€も支払ってしまった虚無感のみである。。。



またパンプローナの街にはまだ闘牛場もあって、生の闘牛が見れるとのこと。

闘牛場のチケットを買わなければならないのだが、どこで買おうか。。。??

心配しなくて大丈夫!闘牛場の周りにはダフ屋のおっさんで溢れているのだ。

当然、おっさんたちと一戦交えなければならない。

18時開場であるため、18時に近くなればなるほど、叩き売り状態になるため、今度はこちらに分があるのだ。

280€の虚無感から、こちらもチカラが入り、叩きまくって購入してみた。

大人3人、子ども2人分を115€で決済し、意気揚々と入場したのであった。


ここでチケットを提示すると、、、

係員が小生たちをみて、、つぶやいたのである。

係員: 「Oh, Madre mía !!」、、、(なんてこった!!)

KMT: 「ん?どうした?このチケットは偽物か?」

係員: 「なんで子どものチケットも買ってんの?子どもは無料やで。」

KMT: 「。。。」

係員: 「しかもこの席はモロ日向で暑すぎて子どもにはムリやで。」

KMT: (╬◣ω◢)

あのおっさんめ!このオレ相手にキッチリ仕事しやがるとはえー度胸、、、)ゴルァ!!


何とか怒りを鎮め、いざ闘牛観戦へ。。初めて観た生の闘牛。


寄ってたかって、一匹の牛をおちょくり、チクチクと針を刺して怒らせるのである。

そして、鋭い剣を突き刺すのであるが、これがまた上手く刺さらず、嬲り殺すのである。


下手くそなマタドールめ!

もはや、人間の所業ではないように思われる。

子どもたちに観せるべきではなかった。。。と後悔しつつ、早々に闘牛場をあとにした。

闘牛。。動物愛護団体に干されるのも納得の興行であった。


今回の総括として、、

アンドラ公国は真夏もしくは真冬に訪れた方が満喫できると思われる。

サンセバスチャンは噂に違わぬ食の街であった。

アルタミラ洞窟は全く行く必要のない観光地である。

最後にパンプローナ、、、

ダフ屋おっさんが来世は牛に生まれ変わるよう願うばかりである。