異国の地での出産、、、しかも帝王切開。。初めてづくしで、わからないことだらけでございました。
今後、バルセロナで出産される方はたくさんおられると思います。
そんな方々の参考になればと思い、妊娠・出産・出産後の手続きについて詳細に記しておこう。
まず、妊娠。
日本で産むか、バルセロナで産むか、、、
日本で産む場合、言葉が通じるし、実家の援助も得られるし、あえて記載することはないであろう。
バルセロナで産むメリットとしては、、、、全くないように思う。
アメリカなどでは生地主義であるため、アメリカ国籍を取得することも可能であるが、
スペインは血統主義であるため、モロ日本男児になってしまうのだ。
夫婦ともに日本人の場合、バルセロナで産まれた子どもには日本国籍しか与えられないのである。
ただ出身地はスペイン・バルセロナとなり、何となくカッコイイ雰囲気が醸し出されるであろう。
ただそれだけである。
我が家では実家から義母が出産前後3か月にわたり、バルセロナにきてくれるとのことであったため、
スペインでの出産を決意した。
ここで注意すべきこととして、、、医療保険の確認である。
妊娠および妊娠にまつわる疾病に関しては通常の「駐在保険」や「旅行保険」では賄われないため、
現地での妊婦検診・出産をカバーした保険に加入する必要がある。こちらを参照。
しかし、保険費用も結構高額であるため、よく吟味してほしい。
妊娠中、経過順調であれば費用もかさまないが、何らかの合併症を併発すると費用はかなり悪性化する。
参考までに今回妊婦検診から通訳、出産(帝王切開)にかかった全ての費用として、約7000€であった。
通常出産であれば、もう少し安くなるのかもしれないが。。。
しかし帝王切開となれば病気扱いになるため、日本の健康保険の対象となり、医療費の請求ができるのである。
さらに日本で何らかの医療保険に加入していれば、そこからも医療費が請求できるため、
入院・出産に関する費用はカバーできるであろう。(妊婦検診は別かも、、?)
我が家ではスペインおよび日本いずれの医療保険も加入していなかったため、費用がかさんでしまった。
現在、帝王切開にまつわる費用を日本の健康保険に申請中であるが、スズメの涙ほどの還付であろう。。。涙
また、言語の問題。。。
「まぁ、英語ができたら大丈夫」という考えはこなごなに打ち砕かれてしまうであろう。。
スペイン人は日本人と同じくらい英語ができない民族なのである。
しかし医療通訳に関しては極めて信頼できる方がバルセロナにおられるため、相談すると良い。
そして、妊娠末期。。
新生児が百日咳にかかると致死的になる場合があるため、妊娠末期の母体にワクチンを接種し、
抗体を胎児に移行させなければならないのである。
百日咳単独のワクチンは存在しないため、破傷風・ジフテリアとの混合ワクチンを接種する必要がある。
この3種混合ワクチンといえば、、「DPT」である。(今はポリオも追加されて4種であるが、、)
子どもに打つのが、「DPT」。(Diphtheria:ジフテリア、Pertusis:百日咳、Tetanus:破傷風、の頭文字)
成人に打つのは、「Tdap」といって抗原量を調整したワクチンである。
以前にも書いたが、ここスペインでは薬局でワクチンを購入しないといけないのである。
また先生曰く、「今、Tdapはバルセロナ全体で品切れになっていて、手に入らないかも。。」
そして、娘のお友達のママさんも来月出産を控えているのにまだ手に入れられてないとのことであった。
何とも恐ろしい国である。。
早速、薬局に攻め込み、工場から直に2本卸させることに成功し、事なきを得た。
続く。
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